メディア

購読者・視聴者に合わせた最適なコンテンツを、さまざまなチャネルを介して提供

購読者・視聴者のアイデンティティ管理は、利用傾向を把握し、最適なコンテンツを適切なチャネルを通じて提供するための基礎です。メディアサービスにおけるアイデンティティプラットフォームには、一般的な CIAM (Customer Identity and Access Management) に加えて、以下の要件が課せられます。

  1. さまざまなチャネルへの対応: 利用者がコンテンツを消費するデバイスは、デスクトップ、スマートフォン、タブレット、TV、音声など、多種多様です。メディア事業者は、それぞれのデバイスに最適化されたかたちで、コンテンツを提供する必要があります。また、利用開始時のユーザー認証や同意確認などをスムーズに行えるようにすることも求められます。
  2. コンテンツとの調和: 複数のブランドを傘下に有するメディア事業者には、顧客基盤を共通化する一方、ログイン画面やプロファイル管理などの UI を各ブランドごとに変更したいというニーズがあります。また、UI は一度作成して終わりではなく、既存ブランドの刷新や新規ブランドの追加に合わせて柔軟に更新できることが期待されます。
  3. アクセス集中への考慮: ニュースを扱うようなメディアでは、予期しなかった突発的なアクセスがしばしば発生します。あるいは TV やストリーミングメディアにおいて、意図的に、視聴者とのインタラクティブなやり取りを実施してトラフィックを発生させるケースもあります。メディア事業者はそのような激しいトラフィックの変化にも対応しなくてはなりません。
  4. サードパーティとの連携: コンテンツの生み出す価値を最大化するためには、自社だけではなく、サードパーティのチャネルも活用すべきです。たとえば、経済ニュースを企業向け SaaS に配信し、部署単位・プロジェクトチーム単位にカスタマイズすることで、メディア事業者単体では成し得なかった新たな活用シーンを生み出すことができるでしょう。そのためには、ユーザーの同意や契約状況に応じてコンテンツ配信を制御する、サードパーティ向けの API 認可が必須です。

Authlete for Media Platform

Authlete は最新の OAuth/OIDC 実装を API として提供します。これによりメディア事業者は、OAuth/OIDC 機能の開発・運用を外部化できるとともに、「デバイスフロー」や CIBA を活用した、マルチデバイス・マルチロケーションに適したユーザー認証・同意確認のフローを、迅速に取り入れることが可能となります。また OAuth/OIDC を制御する認可サーバー機能は、ユーザー認証や同意確認、権限管理などのシステムとは完全に分離されるため、管理の柔軟性が最大化されます。さらに Authlete はバックエンドサービスとして動作するため、ログイン画面や API エンドポイントなどのフロントエンドは Authlete に依存せずに構築できます。

最新の OAuth/OIDC に準拠

Authlete は最新の OAuth/OIDC 仕様に追随しているため、メディア事業者は自ら実装・運用することなく、常に業界標準仕様に準拠した API 認可基盤を構築可能

サービス体験の一貫性に貢献

Authlete は完全にバックエンドで動作するため、メディア事業者はユーザー認証や同意取得などの UI/UX を完全に制御可能

俊敏性と制御可能性の両立

Authlete API は特定の環境に依存しないため、メディア事業者は自社標準の言語やフレームワークを用いて OAuth/OIDC サーバーを実装可能

柔軟なサービス体系

Authlete は共用クラウド、専有クラウド、オンプレミスパッケージの 3 通りのサービス体系を提供しており、メディア事業者はサービスの規模や特性に応じて利用形態を選択可能

Case Studies