September 14, 2026

Authlete、VC(検証可能な資格証明)発行の標準仕様「OpenID4VCI」の HAIP 準拠実装で OpenID 認定を取得

HAIP が定める OpenID4VCI 実装要件を満たすことで、相互運用性の向上と高いセキュリティ・プライバシー保護を実現し、VC の社会実装に貢献します

株式会社 Authlete(オースリート、本社:東京都千代田区、代表取締役:川﨑貴彦、以下Authlete)は、Authlete 3.0が、「OpenID4VC High Assurance Interoperability Profile (HAIP) 1.0」仕様に基づく「OpenID for Verifiable Credential Issuance (OpenID4VCI)1.0」の実装要件を満たし、OpenID 認定を取得したことをお知らせいたします。Authlete 3.0は、SD-JWT VC 形式と mdoc/mDL 形式での Verifiable Credential(VC)の発行をサポートしております。

本リリースのポイント

  • ‍世界標準への準拠:今回の認定により、Authlete の実装が世界標準仕様に沿っていることが客観的に証明されました。‍
  • 迅速な VC 発行基盤の構築:Authlete 3.0を活用することで、相互運用性が高く、標準仕様に準拠した Verifiable Credential(検証可能な資格証明、VC)の発行基盤を効率的に構築できます。‍
  • 社会実装への技術的貢献:Authlete は OAuth/OpenID Connect(OIDC)実装者としての知見を活かし、HAIP コンフォーマンステスト(適合性試験)用テストスイートの開発においてテスト環境を提供するなど、高いセキュリティとプライバシー保護を実現する VC エコシステムの発展に貢献しています。

認定取得の背景と Authlete の取り組み

Authlete は、OpenID4VCI について、2023年の実装者向け草稿第一版の段階から同仕様を実装し、OpenID4VCI 1.0最終版の実装要件を含む HAIP についても迅速にサポートしてまいりました。OAuth・OIDC 仕様の実装エキスパートとして、関連仕様の策定やコンフォーマンステストの開発にも貢献しています。

関連する技術仕様と用語について

  • ‍OpenID for Verifiable Credential Issuance (OpenID4VCI、OID4VCI)とは

OpenID for Verifiable Credential Issuance(OpenID4VCI、OID4VCI)は、VC の発行に関する標準仕様です。本仕様を採用することで、OAuth 2.0 仕様のセキュリティと柔軟性を活かしつつ、SD-JWT VC や mdoc/mDL といった多様な形式の VC を発行できます。

  • ‍OpenID4VC High Assurance Interoperability Profile (HAIP)1.0とは

OpenID4VC High Assurance Interoperability Profile(HAIP)は、特に高度なセキュリティとプライバシー保護が求められるユースケースにおいて、VC の発行者(Issuer)、ウォレット、検証者(Verifier)の間での相互運用性を担保するための仕様です。この仕様では、SD-JWT VC と mdoc 形式での VC の利用を想定しています。また HAIP は、OpenID4VCI 仕様の実装にあたり、FAPI 2.0 Security Profile が定める主要な要件への対応を必須としています。

  • ‍Verifiable Credential(VC)とは

Verifiable Credential は改ざん防止が可能なデジタル資格情報で、発行者を暗号学的に検証できます。紙の書類やカードよりも安全性が高く、第三者による真偽の検証が可能で、VC の保有者(Holder)は必要な情報だけを選択的に開示できます。また、保有者が物理的な証明書を持ち運ぶ必要がなくなるため、VC は柔軟性が高く、可搬性、利便性に優れています。

国内外で加速する OpenID4VCI の採用とユースケース

VC のユースケースは、パスポートや運転免許証などの公的身分証明書から、金融機関が口座開設などに利用する再利用可能な KYC/KYB、高等教育機関が発行する卒業証明書など多岐にわたります。公的・金融・教育機関などが OpenID4VCI に準拠して VC を発行することにより、相互運用性が高まり、証明書のデジタル化推進と発行・管理プロセスの効率化、ひいては利用者の利便性向上が期待されます。

  • ‍日本国内の動向

日本においては、「令和4年度補正 Trusted Web の実現に向けたユースケース実証事業」に採択された株式会社電通総研の「KYC/KYB に基づいたトラストのある取引」を促進する新しい仕組みを検証する実証実験で、Authlete の OpenID4VCI 実装が活用されるなど、社会実装への取り組みが進められています。日本政府はまた、日本と他国・地域間におけるデジタルアイデンティティの相互運用性の確保に向けたユースケースの実証等に取り組んでおり、この一環として、EU ともパイロットプロジェクトを実施しました。

  • ‍海外の動向

eIDAS 2.0 (Electronic Identification, Authentication, and Trust Services)の法規制のもとで参加するすべての欧州連合(EU)加盟国をはじめ、英国、スイス、インド、米国カリフォルニア州など30以上の法域で、OpenID4VCI がデジタル ID ウォレットの技術仕様として採用されています。特に EU では、2026年末までに導入予定のデジタル ID ウォレット「European Digital Identity Wallet (EUDI Wallet)」の標準仕様に採用されています。EUDI Wallet は EU 市民、居住者および企業が公的・民間サービスを利用する際に、オンラインと対面で身分証明と VC の共有を可能にする共通のフレームワークです。EU 加盟国がそれぞれの国でこのフレームワークに準拠したウォレットアプリを提供する予定で、国境を越えた本人確認や資格証明が可能となります。

Authlete による HAIP 準拠の VC 発行

サービス事業者は Authlete 3.0 の API を利用することで、HAIP に準拠した VC 発行基盤を迅速かつ効率的に構築できます。発行手順の詳細については、こちらの技術記事をご覧ください。

Authlete 管理コンソールの OpenID4VCI・HAIP 設定画面

Authlete は、HAIP の概要と実装に関するエンジニア向けの無料セミナーを2026年10月28日(水)18:30より、ハイブリッド形式で開催いたします。「Verifiable Credentials エコシステム構築の鍵『HAIP』勉強会」と題したこのイベントの詳細・参加登録は、こちらをご覧ください。

Authlete の OpenID4VCI の実装は無料でお試しいただけます。無料トライアルへは、こちらからご登録ください。

弊社の OpenID4VCI 実装に関するお問い合わせは、こちらからお気軽にお寄せください。

Authlete は、60以上の標準仕様について OpenID 認定を受けています。認定済みの仕様と準拠済みの OAuth/OpenID 仕様については、こちらをご覧ください。