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日本経済新聞社が Authlete を採用: 1,100 万ユーザー規模の「日経 ID」システムを刷新

Authlete を導入し、内製化による柔軟性・開発生産性・運用性の向上と、OAuth 2.0 / OpenID Connect 準拠のセキュリティを実現

株式会社日本経済新聞社さまに Authlete を採用いただいたことをお知らせします。

日本経済新聞社は 1876 年以来、140 年にわたってビジネスパーソンに価値ある情報を伝えています。2010 年には、主力媒体である「日本経済新聞」に加えて「日本経済新聞 電子版」を創刊しました。その「日本経済新聞 電子版」や、日経 BP の「日経ビジネス電子版」など、日本経済新聞社グループがネット上で展開する様々なサービスのログインに用いられているシステムが「日経 ID」です。

今回同社は、「日経 ID」の ID/API セキュリティを担うソリューションとして、Authlete を採用しました。同社 DX 推進室部長 倉持陽子氏は次のように語っています。

「日経ID」は、日本経済新聞社グループが読者やユーザーの皆様と長いお付き合いをいただくために構築したシステムです。2010年のリリース以来、サービスは順調に拡大し、現在会員数は約 1,100 万人に達しています。一方、運用を開始してから 10 年以上が経過し、日経 ID の基盤には当初想定していた以上の柔軟性・拡張性・運用性が求められるようになり、新基盤への刷新を決断しました。

新たな日経 ID 基盤の開発にあたってはこれまで以上に内製化を進めましたが、OAuth 2.0 / OpenID Connect (OIDC) 機能は Authlete に外部化しました。これにより、OAuth/OIDC 仕様の実装、とくにセキュリティ関連アップデートの追随にリソースを割く必要が無くなり、今後の認証・認可技術の、高度化・多様化に対応しやすい、柔軟なシステムの構築に注力できるようになりました。

また Authlete は他のアイデンティティ & アクセス管理ソフトウェアや IDaaS と異なり、サービスの一部として組み込み可能なコンポーネントであることから、OAuth/OIDC の処理のみを Authlete に移管しつつも、全体の実装には Kotlin、Spring Framework、TypeScript、React などの自社標準の技術スタックを用いることができ、システム開発における高い生産性を達成しました。

このケーススタディは近日中に公開される予定です。それまでの間は、当社ウェブサイトの「お客様」セクションをご覧ください。